私立学校のサイトリニューアル…いくらが適切?支援先学校がWeb制作会社にボラれそうになっていました

こんにちは
甲斐慶彦です。

このページでは、私立学校のサイトリニューアルにかかる適切な費用はいくらかについて、お話したいと思います。というのも、支援先の学校がWeb制作会社にボラれそうになっていたと感じたからです。

どの学校か、どのWeb制作会社かは言いませんが、同じように私立学校でWebサイトをリニューアルしようとしている学校さんはご注意ください。どこにどのように注意すべきか?注意ポイントも書き出してみました。

参考にしていただければ幸いです。

目次

【事実】学校業界はWeb制作会社にとって「おいしいお客様」

これは特定の会社や学校を指したものでなく、全体感としての論評ですが、率直に言ってWeb制作会社からすると「私立学校はチョロいお客様、おいしいお客様」であることが多いです。

というのも、Webサイト制作の行程もわかりませんし、人件費の掛け方が適正かどうかも判断できませんし、相場感もありません。

結果として、相見積もりをとったとしても見積もりを作成するすべての事業者が「高めに見積もっても大丈夫」という意識で見積書を作成するのです。結果、学校側が支払う金額は必要以上に高くなってしまいます。

実際、私の支援先の学校の先生から「Webサイトリニューアルの見積書が手元にあるんだけど、適正かわからないから精査してみてもらえないでしょうか?」と依頼がありました。

そして、精査してみると明らかに「なにこの項目と費用?」という記載がズラズラあったのです。

ボラれポイント①:ワードプレスの標準機能なのに特別仕様のように費用計上

私は支援先のWebサイト制作やリニューアルをディレクション支援することもあるので、サイト制作の行程も詳しく知っています。その知見から最も腹が立つのがこうした費用の計上の仕方です。

たとえば、「新着情報システムの構築」という項目で20万円近く計上していました。でもワードプレスは、記事やお知らせを追加する機能(コンテンツ管理システム・CMSと言います)が標準装備で付いています。
よっぽどカスタマイズした情報追加機能の実装でなければ、20万円は不当…そのWeb制作会社は支援先の県では名前のある事業者だっただけに非常に残念な気持ちになりました。

ボラれポイント②:項目を分割して重複請求

これも腹が立つポイントでした。Web制作の現場では1回の作業で終わる仕事なのに、項目を分けることで金額を上乗せする、という手法です。

具体的には、Webサイトのテンプレート制作と、デザイン制作、基本パッケージ設置を分けていました。またレスポンシブ仕様(パソコンとスマホなど、見る媒体によって見た目が最適なカタチに変わる仕様)に関しても、費用項目を分けていました。

本来なら「見た目のデザイン」→「コーディング」の2行程で進むのがざっくりとした制作行程です。この2行程を「作業の種類」でなく、「機能」ごとに細かく分割して項目を増やし、そこに費用を見積もる、というやり方でした。

実際、Webサイト制作には細かな行程が山ほどあります。なので、その細かな行程ごとに人件費がかかるのは仕方のないこと。ここはお金を適切に払うべき領域です。

でも2回の作業で終わる行程を、3つも4つもの「機能の項目」に分けて費用計上するのは違いますよねって疑念が湧いてきます。「機能の項目」ですべてが見積もられていれば問題ないのです。「作業工数」と「機能項目」を混ぜてわかりづらくさせてるところに悪意を感じてしまいます。

具体的に書いてもわかりづらくなるので書きませんが、支援先の学校の事例ではこうした手法だけでも【1項目あたり20万円近く × 複数項目】分、費用を上乗せしていました。

ボラれポイント③:要望した「特別仕様の追加」で割高請求

ワードプレスの標準機能にはない「特別な機能の追加」にお金がかかるのは、無理のないことのように思えます。しかし、ワードプレスには「プラグイン」というスマホでいう「アプリ」みたいなツールが山ほどあります。

よっぽど高度なカスタマイズでないかぎり、こうしたプラグインで対応できることが多いのです。こうしたプラグインを賢く活用すれば制作会社側の工数(手間や制作負担)はごくごく少ないものにできます。

支援先の学校での事例で言うと、その学校が求めていた「特別仕様」は、プラグイン側と本体とで機能衝突が生まれるような複雑なものでなく、高度なカスタマイズもいらなそうなシンプルなものでした。これだけで10数万円を請求するのは「割高感がすごい」と感じる状況でした。

ボラれポイント④:年間保守メンテナンス費用で割高な費用計上

こちらも多くの学校が払いすぎてるのではないか、と思われる項目です。
サイトのメンテナンス管理は重要です。専門知識がなく実施すればサイト全体のデザインが崩れたり、機能不全をきたすので年間保守費用を払うのは正しい選択。

ここを「自分たちでできるから」とケチって、サイトの表示がぐちゃぐちゃになったり、表示速度が最悪な状態(超低速)になってる学校も少なくありません。

しかし、テーマの更新やプラグインの更新など、実作業レベルで言えば、若い社員が月に1時間もかからないようなものがほとんど。これに月2万円も3万円(年間25万〜36万)も払うのは「割高」と感じざるをえません。

「割高」が悪いわけじゃない。「価値が低いのに、割高」なのが問題

ここまでお話しすると、高額なWebサイト制作をすべて警戒すべきである、というような言説に感じるかもしれませんが、そのような意図はありません。

こうしたWeb制作会社で問題なのは「価値が低いのに割高に見積もる」ことです。

サイトリニューアルの目的は、学校のブランドイメージの向上や、学校広報における入学者数拡大にあるはずです。

その目的を達成できるためなら、高額でも支払う価値があります。
実際、私たちがWebサイトリニューアル制作を担うときには、制作費用のほかに成果を出すための「全体戦略策定・制作ディレクション費用」という項目をつけて、ここにも費用を見積もります。

その一方、こうした目的の達成にコミットしないWeb制作会社が、情報の非対称性につけこんで、学校相手に割高な価格をつけて商売しているのを見ると、なんとも言えない憤りを覚えます。

結局、支援先の学校は、私の助言を受けて100万円以上、Webサイトリニューアル費用を抑えることができました。きちんと成果につながるカタチなら100万円上乗せでも払ってよかったと思います。でも、見積書の細かな操作による割高な請求は看過できませんでした。

結論:Webサイトリニューアル…率直に言って、いくらが適切なのか?

Webサイト制作は、学校ごとに考えるべきポイントやかけるべき制作行程が個別具体的に違ってきます。このため、一律に価格を示すことは適切ではありませんが、相場感を掴んでいただくために、あえて金額を示すなら、参考価格として150〜250万円ほどの幅が適切かな、と考えます。

私たちがWebサイトリニューアルの制作を請け負うときもこれくらいの価格です。
これ以下だと「情報の載せ替え」だけになって、リニューアルの意味がない制作になってしまうケースが多いと感じます。

もちろん、素晴らしい広報・マーケティング視点をお持ちで、実績も経験も技術もあるWeb制作会社に依頼するとしたらもっと高額でも良いと思います。でも、上限で500万円くらいまでですね。これ以上はかける必要はないかと思います。

Webサイト見積もり精査も受け付けています

もしあなたの学校でもWebサイトのリニューアルを検討していて、見積書が手元にあり「この見積もり、適切だろうか?」という不安があるなら、私たちは見積書の精査もお手伝いしています。

スポットコンサル契約というカタチで「見積書の不自然な点や、よくわからない費用項目」を洗い出し、「価値が低いのに、割高」な費用を払う必要がないよう有益な判断材料を提供します。

遠慮なくお問い合わせください。

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この記事を書いた人

一般社団法人 未来教育パートナー
代表理事 甲斐慶彦

マーケティングとAIの掛け算で、事業拡大や業務効率化を支援。
私学の広報支援も手掛け、日本教育を次のステップに進めたい、という情熱のもと当法人を設立。

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