この時期になると、そろそろ来年度のパンフレットやポスターの制作をしなければいけない…という広報担当の先生方からこんな問い合わせをもらいます。
「学校案内パンフレット…
本当に効果あるんですかね?
毎年なんとなく続けてるんですが正直、
あまり効果を実感することってないんです…」
実はこの相談、いろんな学校からいただきます。
「本当に効果があるか?」
この質問に対する率直な答えは、
「きちんと正しい紙面になってれば、
入学者数UPに貢献しますが…
なんとなく情報を整理しただけの
よくあるパンフだと効果ないです^^」
これが答えになります。
そこで今回、本当に効果的な学校案内パンフ…
入学者数のUPに貢献するパンフにあって、
意味のないパンフにない要素をまとめてみます。
なぜ多くの学校案内パンフは「効果を生まない」のか?
本題に入る前に、
なぜ効果的でないパンフが生まれるのか?
このメカニズムについてお話しておきます。
答えからストレートに言うと、
多くの学校案内パンフレットが…
①:印刷会社の提案どおりに作られてるから
②:印刷会社は入学者数アップに関心がないから
③:結果、他校と比べても変わり映えのしない内容になってるから
この3つに尽きます。
学校側に「学校案内パンフとはこうあるべき」という知見がない以上、印刷会社の提案通りにパンフレットが作られるのは自然なこと。
そして、印刷会社は毎年求められるパンフレットに関して「入学者数アップ」を約束するインセンティブがありません。印刷費用を請求できれば自分たちの事業として問題ないからです。結果、学校情報を整理して、写真と文章を組み合わせ8〜32ページの学校案内パンフレットが完成します。
(※ ただ一方で、ページ数増加は印刷会社の費用アップにインセンティブがあるので「内容を充実させましょう」という営業トークは繰り広げられます)。
印刷会社は、入学者数アップを狙う必要がないため、これまでの情報を更新したり、社内にある過去の制作物や他校のテンプレを参考にします。結果、他校と似たような紙面になります。
学校側も「プロの人が作ってくれたものだから、これでいいんだろう…」とフワフワとした気持ちで「文章内容に問題がなければOK」が出る、という寸法です。
結果として、
① 他校と横並びのデザインで「手に取ってもらえる仕組みがない」
② 学校側・印刷会社ともに「入学者を増やす知見がない」
③ 効果を疑問に感じつつ、代替案もないし、昨年もやったから今年やめることもない
→ こうして学校案内パンフに年間数十万〜100万以上かけて「効果を実感できない」
こういう事態に陥っている学校も少なくありません。
限られた広報予算の中、「この学校案内パンフって意味あるのかな?」と疑問を持てる広報の先生は、すばらしい視点をお持ちだと感じます。
入学者数アップにつながる学校案内パンフ…3つの特徴
ここまでの問題の原因を踏まえて
ここから、学校広報支援の中で、事例も実績もある「入学者数アップに貢献してくれる学校案内パンフの特徴」について解説していきます。
特徴1)手に取ってもらえる、飽きさせないデザイン
他校の学校案内パンフは「横並び・変わり映えのしない・ありきたりなデザイン」がたくさんある状況です。
これに対して効果が期待できる学校案内パンフは、他とは違う思わず「へー!どんな学校だろう?」と手に取りたくなる見た目・デザインになっています。
中学生にとっては期待感や憧れの思いを抱かせるような、
保護者にとってはストレスなく内容が入ってくるような、
パラパラとめくっていく中でも
雑誌のように見る人を飽きさせない構成、
ページネーション(順番・レイアウト)です。
こうした手に取ってもらえる「他と違うデザイン」
読み手を飽きさせない「魅力的なわかりやすいレイアウト」
これらがまずは
「入学者数アップが期待できる」
学校案内パンフが持つ特徴です。
特徴2)ターゲットが知りたい内容に応えている
ターゲットとは、パンフを配る相手。
大きく分けると3種類
①:中学生や小学生などの「受験候補者」
②:受験生の保護者
③:中学校や小学校の先生 と 塾の先生
この3者に分かれます。
そしてそれぞれにとって「パンフで知りたい」ことは違います。
学校案内パンフは、
こうした3者の知りたいことに応えるもの
でなければ、価値を感じてもらうことはできません。
逆に、知りたいことに応えていないパンフは…
「なんかこの学校のこと、よくわかなかった」と
家でも、学校でも、塾でも
そのへんに放置され、
いずれ捨てられてしまう運命にあります。
では、ターゲットごとに知りたいこととは?
と思うかもしれませんが、
これは後ほど解説します。
特徴3)ターゲットが理解できるように「翻訳」されてる
多くの学校ができていないのが、この部分です。
ターゲットが知りたいことを掲載していても、それがターゲットに伝わる形に工夫されていないと、意味がありません。
たとえば、ある学校は、最近「単位制」という新しいカリキュラム制度を取り入れました。そしてその説明に見開き2ページをぜいたくに使った紙面になっていたのですが、その内容が「時間割」が3〜4パターン並んでいるだけでした。
これでは「単位制」の魅力を読み手が理解できません。
文字と枠が並んでいるだけの紙面になり「読み解くのもしんどい…」
という第一印象を与えて終わりです。
他にも、学校独自の魅力や
豊富な大学進学実績、よくある質問なども
文字が並んでるだけ…「伝わるような工夫」が感じられず…
在校生にインタビューしたところ、案の定
「よくわかんない、読むのがしんどい」
そんな評価になっていました。
中学生の視点で、
保護者の視点で、
学校の先生や、塾の視点で、
ストレスなく内容が理解できる「工夫」が大切です。
ターゲット別「パンフで知りたいこと」一覧
生徒、保護者、学校や塾の先生ごとに
「学校案内パンフで知りたいこと」は違うと話しました。
ここで紹介する「知りたいこと」をきちんと掲載してるパンフレットが「広報的に意味のある」・「入学者数アップに貢献する学校案内パンフ」です。
以下は私たちがインタビューしたり、アンケートしたりする中で見つけたターゲットごとの「パンフを通して知りたいこと」リストです。
パンフレットの構成案を検討したり、
内容をチェックするリストとしてもご活用ください。
小学生や中学生が知りたいこと
とかく、小学生や中学生はパンフレットを読んだ経験が少ないです。
このためパンフレットの読み方も、他校との比べ方もわかっていません。そんな彼ら・彼女らが迷わないよう、以下のようなトピックを掲載する必要があります。
1:どんな学校なのか?
- どんな学生生活を送れそうか?
- どんな先輩がいるか?を通して学生生活をイメージしたい
- 勉強を通してどんな自分になれそうか?
- どんな変化・成長を体験できそうか、知りたい・感じ取りたい
- どんな雰囲気の中で勉強することになるのか?学生間の空気感を感じたい
3年間過ごすことになるかもしれない学校なので、まず知りたいのはコレ。
逆に、進学実績や就職実績は、ほぼ生徒に見られていないことがわかっています。
- どんな先生がいるか?
- 人間性やこだわり、どんな信念、どんな雰囲気で教えてるかを知りたい
意外と多くの学校が抜け落としてるのが、先生の紹介。どんな人の元で教わることになるのか?先生の「凄さ」よりも「人間性や雰囲気」を示すことが大切です。
2:他の学校とどう違うのか?
- 他の学校になくて、この学校にあるものは?
- できればわかりやすく知りたい(見方・比べ方がわからないから)
多くの学校のパンフレットが、この部分が非常に「説明的」で、生徒側がわかるカタチに「翻訳」されていない、という問題を抱えています。
わかりにくい「独自の魅力」は、伝わらないばかりか
「よくわからない学校」という第一印象を抱かせかねません。
3:楽しそうな学校か?
- 制服や学食、部活、ボランティアなど「学業以外」の学生生活は?
ここも生徒にとっては大事なポイント。カリキュラムなどは受けてみないとわからないものですが、この辺は見せ方によってイメージしやすく、生徒側が最も「期待感や憧れ」を抱きやすいパートだったりします。
保護者が知りたいこと
日常生活で忙しい保護者の皆さま、生徒と似通いながら、また違った視点で学校案内パンフを見ます。
こうした保護者の皆さんのニーズを知ることで、自然と「この学校、良さそうね」と受験候補者の後押ししてもらえるようなパンフにすることができます。
1:どんな学校なのか?
- 我が子に合いそうなコースや学科はありそうか?
- 我が子がやりたいことを見つけられそうか?
- 我が子が自己実現できそうな学校か?
- どんな先生がいるのか?
- どんな教育スタンスなのか?
- 人間性は?教師としての信念や雰囲気は?
- 部活や学祭、ボランティアなど、学業以外で何が得られそうか?
- 進学実績や就職実績は?
- ズラッと並んだ進学実績を見るのは親です
社会経験のある保護者の皆さんは、その社会経験の中から「どんな学校なのか?」を見極めようとします。
特に進学実績や就職実績は、生徒よりも親御さんがよく見ることがこれまでの経験から明らかになっています。
2:他の学校とどう違うのか?
- 教育内容は?
- 我が子を伸ばしてくれそうな教育の仕組みや体制、学習プログラムはあるか?
- どんな教育環境なのか?
- 我が子が楽しい学生生活を送れそうか?
- 施設の感じは?設備は?
時間がなく忙しい親御さんは、ここを素早く見極めたい、と思っています。
ここがわかりやすく伝わらないと「他の学校と同じでは?」と感じて、偏差値や家からの近さ、進学実績など、学校側ではどうしようもない要素で他校と比べられてしまうケースが少なくありません。
小学・中学の先生、塾の先生が知りたいこと
こうした先生方がパンフレットで知りたいことは、自学の生徒の「進路相談」に答えるため。
しかし、忙しくさまざまな学校のことを知っておかなければいけない彼らにとって、以下の要素がわかりやすい学校はそれだけありがたい存在です。
1:ウチの生徒と合いそうな学校か?
- 在校生の雰囲気や学風(傾向)
- 独自の制度や体制、仕組み、学習プログラムはあるか?
- 偏差値が生徒とマッチしてそうか?
2:他の学校とどう違うのか?
- どんな学風か?他の学校との違いは?
- できるだけ時間をかけずにわかりやすく知りたい
- 先生方の雰囲気や教育スタンスなど
- 進学校具合
- 受験勉強の圧が強めの学校か?
- ユルめでサポート重視の学校か?
- 進学校具合
3:卒業生の進路
- ウチの生徒のやりたいことに合いそうな将来像があるか?
- 大学進学実績
- 就職実績
- 資格取得など
こうした要素が掲載されていると、結果的に「あの子は、この学校に合いそうだな」と自学の生徒を思い浮かべ、推薦先として思い起こしてもらいやすくなります。こうした「先生方からの推薦」によって進学先を決める生徒はとっても多いのが現実です。
「情報をまとめただけのパンフ」と「ホントに効果的なパンフ」
いかがでしょうか?
ここまでまとめてきましたが…
世の中には
情報がキレイにまとまってたり、
整然とまとめられたパンフレットは山ほどあります。
その一方で、こうした
「ターゲットが知りたいこと」を
きちんと魅力的にまとめた学校案内パンフ
は世の中にごくごくわずかです。

結果として、私たちの支援先の学校は
直近でも入学者が前年比で135%を実現。

他の学校の事例でも、
1年目で前年比+127%
2年目で前年比+108%
3年目で前年比+106% と
右肩上がりで、着実に入学者数を伸ばしています。
しかも田舎の学校で、
地域の受験候補者数が減っていても
この成長率を実現しています。
自学のパンフレットはどうなんだろう?
ここまで読み進めて、自学のパンフレットは「ターゲットの知りたいこと」を魅力的にまとめられてるんだろうか?と考えるのは、課題意識の高いすばらしい先生だと思います。
こうした先生方が最近増えてきていますので、
私たちは学校案内パンフレットやリーフレットの見直し・改善もお手伝いしています。
「今のパンフレットの表現で広報的な効果にブレーキをかけているもの」を洗い出し、「こうすればもっと魅力的になるのでは?」といったような有益な判断材料を提供します。
遠慮なくお問い合わせください。

