AIの弱点を知って賢く使う

先日、あるセミナーで興味深い質問を受けました。
「AIに仕事を奪われるのではないか」と不安そうに質問する方。
その一方で「AIがあれば何でも自動でできるようになる」と過度に期待する声も。。。
どちらも極端な見方だと思いませんか?
AIについて、「何もできない」と極端に恐れるか、「何でもできる」と過度に期待するか、私たちは両極端に振れがちです。
でも実際のところ、AIにも得意なことと苦手なことがあるんです。
その限界と可能性を正しく理解することが、AIを賢く活用する第一歩なのです。

目次

AIが得意なこと

パターンの発見と大量データの処理

AIの最大の強みは、人間では処理しきれない膨大なデータから、傾向や規則性を見つけ出す能力です。
小売業では、AIが買い物履歴を分析して関連商品を提案するシステムが一般的になっています。
ただし、AIの性能はデータの質に大きく左右されます。
悪いデータで学習すると、間違った結論を出してしまうこともあるんですね。。。

同じことの繰り返し作業

毎日同じことを繰り返す単調な作業は人間にとって退屈ですよね。
AIはこうした作業が得意です。
会計の分野では、領収書入力や基本的な計算をAIに任せる例が増えています。
ただし、完全に自動化できるわけではなく、最終的には人間による確認が必要です。

文章や画像の作成

ChatGPTやMidjourneyのようなAIは、文章や画像を作ることが得意です。
ただ、これらは既存のデータに基づいて作られたものです。
つまり、完全に新しいアイデアを生み出すわけではないんですね。
また、作られた内容に間違いが含まれることもあるので、人間による確認は欠かせません。

AIが苦手なこと

新しいアイデアを生み出すこと

AIは既にあるデータから「学習」します。
そのため、まったく新しい発想や革新的なアイデアを生み出すのは苦手なんです。
例えば、ブランド戦略や感情に訴えかけるデザインなど、人間特有の直感や創造力が必要な分野では、まだまだ人間の役割が大きいですね。

正しいか間違っているかの判断

AIは「正しさ」や「良いこと悪いこと」を本当の意味では理解していません。
価値観や文化による複雑な判断は、人間にしかできないんですね。
医療分野ではAIによる診断支援が進んでいますが、患者さんの感情や状況を考慮した最終判断は医師が行います。
ここは大切なポイントですね。

最新情報と専門知識の正確さ

多くのAIモデルは学習した時点で知識が止まっています。
また、「幻覚」とも呼ばれる現象で、実際には存在しない情報を自信満々に話すこともあるんです。
特に専門分野では、AIが出した情報を人間が必ず確認する必要があります。
AIと人類の関係:新しい仕事と消える仕事
AIによって仕事が奪われるという心配がありますよね。
実は、2025年までに7500万件の仕事が失われる一方で、1億3300万件の新しい仕事が生まれると予測されています。
つまり、AIは一部の仕事を代替しますが、同時に多くの新しい仕事も作り出すんです。
変化を恐れるよりも、変化に適応する方がきっと良いでしょう。

AIと人間の理想的な協力とは

わかりやすい指示を出すこと

AIを上手に使うには、はっきりとした指示を出すことが大切です。
漠然とした指示ではなく、具体的な目標と条件を示すことで、AIの出力の質は大きく変わります。
あなたはAIに対して、どんな指示を出していますか?

結果をチェックして直すこと

AIの出した結果は必ず人間がチェックし、必要なら直すことが大事です。
特に大切な決断や人に見せる情報には、人間の確認が絶対に必要です。
この「人間によるチェック」を省くと、とんでもない失敗につながることも。。。
得意なことを活かした役割分担
AIと人間がそれぞれの得意なことを活かして協力すると、一番良い結果が出ます。
例えば、データを調べるのはAI、そこから戦略を考えるのは人間、といった分担ですね。
企業でのAI活用成功事例を見ると、この役割分担が上手くいっているケースが多いです。

AIを賢く使うためのコツ

明日からできる小さな一歩として、AIと自分の役割をはっきりさせましょう。
AIに任せることと、自分がやることを上手に分けることが大切です。
期待しすぎると失望します。AIの限界を理解した上で、現実的な目標を立てましょう。
そして何より大切なのは、失敗を恐れないこと。
AIとの協力は、使いながら少しずつ良い方法を見つけていくものなんです。
AI技術は日々進歩していますが、人間にしかできない判断力や創造性、思いやりの心は、これからも私たちの強みであり続けるでしょう。。。
ここがポイントです。
あなたは、AIの限界と可能性をきちんと理解した上で活用できていますか?

未来教育パートナーでは、AIの基礎から実際の使い方まで学べる講座を開いています。
AIの使い方でお悩みの方は、無料相談も行っています。
あなたの仕事や学びに合ったAIの使い方を一緒に考えましょう。
あなたの挑戦を応援しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

一般社団法人 未来教育パートナー
代表理事 甲斐慶彦

マーケティングとAIの掛け算で、事業拡大や業務効率化を支援。
私学の広報支援も手掛け、日本教育を次のステップに進めたい、という情熱のもと当法人を設立。

コメント

コメントする

目次